腎臓内科・透析・一般内科・在宅・その他のまとめ

主に自分向けの読んだ本・知識のまとめです。

めまい

<急性前庭症候群>急性の眼振、回転性のめまい、不安定性、自律神経症状を伴う病態。
→要するに回転性めまい。
<鑑別診断>
末梢性:BPPV、前庭神経炎
中枢性:小脳梗塞、他脳血管障害
 
<HIT>前庭機能が低下している場合異常となる
検者の鼻を見てもらう。20度右に回旋させ、素早く頭位を成虫に戻す。鼻を見続けることができれば正常。→前庭神経炎は除外に使う。
ただし、AICA梗塞では小脳や脳幹だけでなく、前庭神経そのものや内耳にも栄養しているので、否定は困難。
 
<direction-changing nystagmus:方向性眼振>
注視方向により眼振の向きが異なる所見
 
<Skew deviation:斜め方向の眼偏移>
両側眼位がずれる所見。患者に検者の鼻を見続けてもらうよう指示。賢者の手で患者の片方の目を多い、その後素早く覆った手をどける。どけた瞬間眼位を評価し、偏移しているかどうか、どけた後に正中に戻る運動を評価する。
 
<HINTS Plus>
上記項目に難聴を足す。すべて末梢性を示唆していれば、中枢性は否定できる。HINTS-Plusで引っかかるのは中枢性めまいに対して感度100%。
 
<めまいに対する頭部MRI感度>
初期の感度は小梗塞(1cm以下)で感度46.7%。大梗塞(1cm以上)で92.2%。
→頭部MRIはHINTS plusより見逃しが多い。評価するなら2-3mmのthin sliceが必要。
 
<参考文献>
「common diseaseの掘り下げ方」