初心者のための気管挿管の適応と挿管困難の場合のメモ
STEP0:挿管適応の確認&準備
・一般的に最低限必要な準備:鎮静薬:大体ミダゾラム(すぐ出てくるから。10mgを10ccに溶かし、2ml使って1mlずつ増量していけと書いてあるけど、緊急の場合は5mlくらい初回から一気に使われるが、成書を参考にしてください)。 忘れやすいのはサクションの準備とモニター。その他は病院毎の準備品で大体いける。挿管チューブは男7.5mm-8mm、女性7-7.5mm。7.5mmを軸に考える。
・挿管できない場合のオプションを準備しておく(重要!)簡単なトレーニングで使えるようになる左記がおすすめ:①マスク換気②LMA(ラリンジアルマスク)③ガムエラスティックブジー(GEM)④輪状甲状間膜穿刺キット⑤気管支鏡⑥頼りになる人と仲良くなる
・ 輪状甲状間膜はエコーで探せるように予め練習しておくこと。
STEP1:まずマスク換気。とにかく換気。
換気が駄目なら緊急事態。LMA(ラリンジアルマスク)トライ。
LMAがだめなら超緊急事態CVCI (cannot ventilate, cannot intubate)で可能なら迷わず人手を集めるための緊急コールし、
気管支鏡で挿管または外科的なアプローチは経皮的気管切開または輪状甲状間膜切開(緊急用穿刺キットがあるので使用する)
STEP2:換気ができればとりあえず気持ちを落ち着け、慌てない。とにかく安全に挿管をすることを考える。
STEP3:STEP2の挿管不成功なら、ガムエラスティックブジーか気管支鏡を使って挿管。LMAで時間稼ぎでもOK。LMAでいけたら、LMA越しにガムエラスティックブジー(GEM)を入れて、挿管チューブをマスクとブジーごしに入れて、挿管できたらラリマとブジーを抜去も可。
STEP4:駄目なら外科的気道確保。換気ができていれば、やはり慌てない。